独身に生命保険は必要なの?

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以前、25歳の独身の男性が、「生命保険に加入したい」と言ってきたことがあります。

「どんな保険に加入したいんですか?」

と聞くと、

・生命保険
・医療保険
・がん保険

の3点セットを希望されてました。

さらに、

「なぜ若いうちに入ろうと思ったのですか?」

と聞くと、

「若い時の方が保険料が安いんですよね?なら今入っておく方がお得じゃないですか?」

と、ごもっともなことを言っていました。

さて、ここで問題です。

彼のような独身の若い人は、早めに保険に加入した方がよいのでしょうか?

今回の記事では、その真相に迫ると同時に、独身者の保険選びについて解説していきます。

ご参考になさってください。

独身に必要な備えとは?

そもそも独身者は、誰のために、どんなときのために備えておくべきなのでしょうか?

たとえば仕送りが必要な家族がいる場合は、亡くなった後にも、彼らの生活費を補償してあげるために、生命保険に入っておく必要はあるかもしれません。

しかし、ほとんどの人にとって、誰かのために保険をかける必要性はありますか?

私はぶっちゃけて言うと、ないと思っています。

唯一、親孝行のためにかけておくという考え方もあります。たとえば自分の葬儀代で迷惑をかけない、などの理由です。

補足)
別の記事ですが、心温まるエピソードがありますので、気になる方は「生命保険の必要性は保険営業の怪物オバちゃんが教えてくれた」をご覧下さい。

でも、私なら生きている間に親孝行してあげた方がいいのではないかと思います。

生命保険に加入するくらいなら、年に一度、美味しいお店でご飯を一緒に食べる方がよっぽどいいと思います。

となると、独身者にとっては、自分のために保険に入っておく以外、必要はないのです。

では、自分がどのようになってしまったときのために、保険に入っておくべきなのでしょうか?

「病気」と「がん」の2つのケースで考えてみましょう。

病気で働けなくなったらどうなるの?

将来の自分が病気で働けなくなったときのために、医療保険で備えておく。

これは考え方としてはアリです。

ただし、その可能性は限りなく低いと思ってください。20代の人なら、特にです。

年寄りならともかく、独身者でしかも若いうちなら、病気や怪我になってもすぐに治るケースがほとんどです。

しかも、日本は公的な医療制度が充実しており、法外な医療費を請求されるケースはほとんどありません。

なので、高額な医療費への備えのために、貯蓄がたくさんないと困ってしまうことはありません。

ただし、自営業者や経営者などで、病気やケガで働けなくなったらすぐに無収入になったり経営が傾くような人には、必要だったりします。

なので、自分が病気になってしまうことによって、大きなリスクがあるのかないのかを見極めて、加入を検討すべきだと思います。

がんになったらどうなるの?

病気の中でも、最も恐怖を覚えるのはがんですよね。

特に若い人が、がんになると進行が早く、手遅れになることがあると聞かされます。

また、がんの治療には莫大な費用が発生するため、十分な治療が受けられず、後悔の念に苛まれることもしばしば。

これだけの情報を聞かされると、いかにも、自分ががんになったときのために備えておくべきだと思うかもしれません。

医療保険は、散々否定しましたが、私もがん保険には加入しておくべきだと思います。

医療保険との明確な違いは、がんは簡単には治りにくい病気であり、リスクの上限が未知数だからです。

医療保険で適応できる範囲は、がん保線に比べると広く、お得なような気がしますが、そのほとんどは完治までにそれほど長引かないものです。

一方で、がんの場合は、それこそ一生付き合っていく可能性があるレベルのリスクを持っていますから、保険で備えておくことが間違っているとは思えません。

若いときの方が保険料は安いの?

これは事実です。

若い人の方が、死ぬ可能性、病気やがんになる可能性は統計上低いので、保険料が安くなります。

詳しく知りたい方は、別記事「若者向けの生命保険は存在するのか?」を参照ください。

本当に必要な生命保険の選び方は?

若いうちから保険のことを考えることは立派で素晴らしいと思います。

私は、保険業界に飛び込んでいなかったら、おそらく保険のことなんてこれっぽっちも考えもしなかったでしょう(笑)

元保険のプロとして、生命保険の選び方について心を込めて書いた記事がございますので、詳しく知りたい方はご参考ください。

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