今から私が保険において最も金言だと思った言葉を言います。
「保険は入口より出口の方が大事」
ピンと来ない人のために解説をすると、入口とは、加入もしくは契約のことを指します。一方で、出口とは、請求のことを指します。
当たり前のことなのですが、保険における最大の落とし穴は、加入したら安心だと思ってしまうことです。保険は請求をして、初めて意味があるのです。
そこで、今回の記事では、保険の請求漏れを防ぐための対策について書いていきます。
保険に加入して油断しているそこのあなたは、必見です。
目次
請求漏れはどのようなときに起きるのか?
まずは請求漏れの理由について、思いつくままに列挙してみましょう。
1.請求できることを知らなかったから
2.請求できることを忘れてしまったから
3.請求できることは知っていたが、請求の方法がわからなかったから
4.請求できることは知っていたが、請求が面倒で放置していたから
5.請求できることを知っている人が亡くなってしまったから
6.請求できることを知っている人が動けなくなってしまったから
7.請求の方法が間違っており、保険会社に却下されたから
8.請求の依頼をしていたが、ずっと放置されていたから
9.保険会社の間違いにより、請求が却下されてしまったから
10.請求に必要な書類や情報をなくしてしまったから
5分くらい考えてみましたが、ざっとこんな感じでしょうか。
次に、それぞれの理由への対策を考えたいと思います。
1.請求できることを知らなかったから
保険の請求については、知らなかったと同時に、どんなときに請求できるのかを理解できていない方もいます。
これは仕組みの難しい保険であればあるほど、このような事態に陥ります。
私が考える対策としては3つです。
・理解しやすいシンプルな保険のみを契約する
・どんなときに出るのかをメモしておく
・何かあったら保険の請求に詳しい人に確認する
2.請求できることを忘れてしまったから
人の記憶は、次第に薄れていくものです。
特に使わない知識は薄れていきやすく、保険の請求に関することは、普段使われないため、すぐに忘れてしまいます。
この対策は、上記と同じです。
・理解しやすいシンプルな保険のみを契約する
・どんなときに出るのかをメモしておく
・何かあったら保険の請求に詳しい人に確認する
3.請求できることは知っていたが、請求の方法がわからなかったから
「どうやって請求すればいいんだろうか?」
と悩んで、分からないから放置してしまう、という方が一定数います。
このような理由には、次のような対策が有効です。
・請求の方法を詳細にメモしておく
・保険の請求に詳し人に相談する
4.請求できることは知っていたが、請求が面倒で放置していたから
これは、私も一度、やらかしています。
アパートの敷地内で自転車が盗まれたのですが、火災保険で保障してくれることを知っていました。
しかし、当時はとても忙しく、ずっと放置していたのです。
対策は1つです。
・請求は思い立ったらすぐにやる
ちなみに、保険法では、基本的には、起算日から3年で時効となってしまいます。
なお、起算日(いつから日数を数えるか)は、保険法に規定が設けられていないので、保険商品や保険金の種類によって異なるので注意してください。
5.請求できることを知っている人が亡くなってしまったから
保険金の受取人が請求できることを知らない、ということはよくあります。
このような事態を防ぐには、次のような対策をしておきましょう。
・受取人には必ず事前に保険の存在を伝えておく
・両親や親せきなど、信頼のおける人に保険の存在を伝えておく
・保険の担当者には、年に一度は定期訪問してもらう
6.請求できることを知っている人が動けなくなってしまったから
これも、上と同じような対策が必要です。
・両親や親せきなど、信頼のおける人に保険の存在を伝えておく
・保険の担当者には、年に一度は定期訪問してもらう
7.請求の方法が間違っており、保険会社に却下されたから
レアケースですが、たまにあります。
医療保険等の請求においては、医者の診断書に基づき、保険会社の特定の職員が請求の可否を判断します。
極端な例ですが、医者によっては、診断書に書く病名が異なるケースがあります。保険会社の職員は、診断書の病名と保険適用リストの文言を照会し、請求の可否を判断します。
同じ病気でも、診断書の病名と保険適用リストの文言に一文字でも差異が生じると、保険が降りたり、降りなかったりするわけです。
これを防ぐ方法は一つしかありません。
・保険の請求に詳しい担当者を捕まえて、診断書に不備がないか確認をさせる
8.請求の依頼をしていたが、ずっと放置されていたから
これもレアケースですが、保険会社の担当者に請求を依頼していて、ずっと放置されることがあります。
対策は1つです。
・担当者を怒りましょう
9.保険会社の間違いにより、請求が却下されてしまったから
7番と同じような理由ですが、これはどうしようもありません。
しかし、諦めきれないという方には、やっぱりこんな対策しかありません。
・保険の請求に詳しい担当者を捕まえて、診断書に不備がないか確認をさせる
10.請求に必要な書類や情報をなくしてしまったから
これはとてもよくある話です。
対策は次の通りです。
・保険の契約書関連は、紙と電子データに分けて保存する
・データは、保存場所を2つ以上分ける
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一部、少し雑な対策を考えましたが、この記事は結構有効だと自負しています。
保険の請求漏れを防ぎたいみなさんにとって、タメになることを祈ります。
■(2016/2/9)追記:11個目の対策がありました
家族の保険の管理ってみんなどうしてるの?