現在、保険相談サービスは「有料」よりも「無料」のサービスが多数を占めております。
そのおかげで、専属の保険会社に務める販売員よりも、提案の幅が広い「保険FP」に相談できるラッキーな人が増えました。
しかしながら、
「無料だと提案してくれる人の質は選べないかも」
「せっかくなら有料でしか会えないような人に保険相談したい」
といったニーズがあるのも事実でしょう。
そこで役に立つのが「有料の保険相談サービス」です。
……なんて、言葉をさも当たり前のように受け入れてしまう人は注意が必要です。
今回の記事では、有料の保険相談の裏側について、保険の元プロが解説しております。
他のサイトが書いていないことまで赤裸々に書いておりますので、ぜひご覧ください。
有料の保険相談サービスとは
有料の保険相談サービスには、大きく2種類があります。
1.初回紹介時のみ有料(相談料は無料)
2.相談料が有料
それぞれどのような違いがあるのか解説していきます。
1.初回紹介時のみ有料の場合
主に保険プランナーとして多くの契約を預かった人だけが入会できる「MDRT」の人(もしくはその基準を満たしている人)を紹介してもらうことができます。
多くの契約を預かってきた保険プランナーには、必ず豊富な実績と信頼があります。
経験の浅い保険プランナーや実力のない保険プランナーは入会できない特別な存在のため、紹介してもらった人の実力は折り紙つきです。
初回紹介料の相場は?
有名なサービスで「保険マンモス」の有料保険相談は、初回の紹介料が『5,400円(税込)』です。
他のサービスも同じような相場観です。
2.相談料が有料
金融の雑誌やメディアで連載を持っているような著名な保険専門のファイナンシャルプランナーの中には、相談料を有料としている人もいます。
ところで、著名な保険専門のファイナンシャルプランナーはなぜ有料にしているのでしょうか?
なぜなららとても人気で相談依頼が多すぎるため、相談料を有料にしないと、真剣に相談したい人以外も集まってしまうからです。
また、
「相談料を払ってでも、現状をどうにかしたい!」
と強く思っている人の実行力はすごいので、アドバイス通りに実行してくれるため家計の改善にもつながりやすいのです。
逆に相談料が無料の場合はどうでしょうか?
たとえば、保険の見直しで保険料が下がる場合でも、
「たしかにこっちの方が保険料は安くなるけど、今の保険の特約も魅力的だし。もう少し考えよー」
と結論を先延ばしにして、せっかくの優れた提案を断ったりもします。
どんなによい提案を受けても、実行されなければ無意味です。
そのことをよく理解している人は、有料でしか保険相談を受け付けないのです。
相談料の相場は?
専門のFPに相談をすると、1時間あたり5000円〜10000円が相場となっております。
■参考:相談料の目安(有料相談)|日本FP協会
FPの専門分野もバラバラで、相談内容もピンキリですから、相談料以上の価値がある人にだけ相談すべきでしょう。
もちろん保険は適切な見直しによって、月に1万円以上も節約するケースも少なくありません。
よって、3時間×5000円で15000円以上の節約ができるなら、「良い投資をした」と考えて然るべきです。
有料と無料の保険相談の違いとは
無料の保険相談においても、
「提案がよければ実行する」
と決めている賢い人にとっては、無料でも有意義な相談ができます。
また、無料の保険相談サービスの中でも、ベテランの優秀な保険FPしか紹介していないところもあるので、必ずしも「有料」がよいとは限りません。
そして、元保険のプロとしては、あまり有料の保険相談をオススメできません。
なぜなら、
「有料だからこの保険FPさんは信頼できる」
と勝手に決めつけて、その人の言いなりになってしまうことがあるからです。
言いなりになってしまうと、たとえ間違った提案、無駄な提案も、受け入れてしまいかねません。
家電製品を価格.comで比較するように、生命保険の提案も比較することで、自分の中での選ぶ基準が明確になるわけです。
なので、複数の保険FPの提案を比較して、その中から最適なものを受け入れるのが、本来の正しい方法だと考えています。
相談料が有料だと中立に意見してくれる?
「相談料が有料だと、中立的に保険の提案をしてくれる」
と信じている人がいます。
残念ながら、これは単なる思い込みです。
ハッキリ言って、相談料が無料か有料かは関係ありません。
提案者の「スタンス」が中立かどうかです。
ビジネス的な観点で言えば、相談料をコツコツ地道に稼ぐよりも、1人の保険の契約手数料を得る方が遥かに儲かるので、とにかく稼ぎたい人は中立的なスタンスは取りません(フリはするでしょうが)。
ただ、本当に人の役に立ちたいと考えている人は、
「あなたには保険は必要ない」
「こっちの会社の保険の方が条件がよくて安い」
と自分の儲けよりも、相手の利益を重視します。
これは純粋に提案者の「考え方」の違いです。
繰り返しますが、相談料の有無は関係ありません。関係があると思いたいのは、お金を払った人だけです。
「私はお金を払ったのだから、よい人に出会えたのだ」
と信じたいだけなのです。
私なら「人の役に立ちたい」と本気で思っている「信念のある人」を見つけるまで、保険の契約しません。
そして、そのような信念のある人を見つけるために、最低でも3人以上の保険FPに会います。
見つからなければ、それ以上の人に会います。
なぜなら保険は住宅の次に高額な商品なので、悪い商品を契約すると、トータルで大損するからです。
仮に有料の保険相談を利用しても、複数の人に相談するのは、必ず実践した方がよいと考えています。
「有料で比較するのがもったいない」
と思う方は、無料でも複数人に提案を受ければ、必ず「この人だ!」と思える人に出会えます。
なので、絶対に複数人への保険相談はした方がよいと考えております。
■参考記事:生命保険の相談は複数の会社に依頼したらヤバい・・・?!
ベテランしか紹介されない保険相談サービスとは
有料ではなく、無料の保険相談でもベテランしか紹介していないマッチングサービスも存在します。
保険業歴12.1年のベテランを紹介しているところや、保険業歴5年以上しか紹介していないところもあるのです。
詳しくは別記事「オススメの保険相談サービスリスト」をご覧ください。
まとめ
いかがでしょうか。
おそらく他のサイトでは書かれていない裏の情報まで書きましたので、意外な発見があったかと思います。
やはりひとつだけ言えるのは、「有料だからよいと決めつけるのはダメで、やはり自分の目で確かめるべきだ」ということです。
このことさえ伝わっていれば、必ずやあなたの保険選びのお役に立てることでしょう。