「保険の相談をしたいんだけど、結局、誰に相談すればいいの?」
と悩んでいる人は多くいます。
その悩みは素晴らしい気付きです。
生命保険は、「住宅購入」の次に高い買い物と言われています。
なので、下手な保険商品に手を出すと、トータルで数百万円以上のムダなお金を払い続けるという不幸な目に合います。
なので、「誰に相談すべきか」を考えるのは、とても大事なことです。
結論から言うと、これは保険のプロじゃないと、絶対に分からない問題です。
保険の素人だと、
「そんなの知り合いで保険屋さんを探せばいいじゃん」
と簡単に言う人もいます。
たしかに、知り合いを辿って探せば、とりあえず相談はできます。
が、知り合いの人に保険の相談をするメリットって、簡単で手軽なこと以外にありますか?
生命保険の業界にどっぷり浸かっていた私が、断言しましょう。
ありません。
保険には団体保険以外に値引きはありません。同じ商品であれば、誰から契約しても同じ料金です。
よって、知り合いだから特別に安くなることもありません。
客観的に評価をすると、むしろデメリットの方が多いです。
たとえば、保険の相談をすると、あなたの家の「家計が丸見え」になります。
なぜなら適切な保険選びには、家計の把握を始めとして、将来の家計のシミュレーションをする必要があるからです。
「ああ、この家の旦那さんの稼ぎってこんな感じなのね」
「え、この家の貯金ってたったこれだけしかないの?」
みたいなことって知り合いに知られたいですか?
絶対にイヤですよね。
もちろん保険の担当者には守秘義務があり、「お客様の情報を他人には言ってはならない」との決まりは存在します。
が、生理的に、知り合いに家計を知られるのが嫌な人は、かなり多いはずです。
また、わざわざ知り合いに相談しておいて商品を提案されたら、他に良い商品を探したくても断りにくくないですか?
たとえば特定の保険会社に勤める担当者は、自社の商品しか提案してきません。
つまり、他社の保険商品の方が安くても、自社の商品をオススメすることしかできないのです。
それでもあなたは許せますか?
住宅の次に高い買い物と呼ばれている保険を、他社の商品と比較せずに契約できますか?
下手をすると、100万円以上の差もあるようなレベルで損をする可能性だってあります。
私には絶対に無理です。
私なら、信頼できる第三者で、しかも経験豊富で自分にピッタリのベストな提案をしてくれる専門家に依頼したいですよね。
提案に納得できなかったら断れるのも当然のことです。
そこで今回の記事では、「保険相談は誰にすべきか」とのテーマで、保険の元プロがオススメ順にランキング化してみました。
ぜひ参考にしてください。
保険相談は誰にすべきか?選び方の5つの基準
あくまで中立性を保つために、下記の5つの基準を設けました。
・専門性:保険の専門知識を有しているか
・FP資格:家計のプロとしての資格を有しているか
・提案力:複数の会社の保険を提案できるか
・経験値:経験年数の多さで評価
・移動時間:ショップ型の場合、移動時間が発生
これら5つの総合力でランキングをつけております。
1位:保険専門のファイナンシャルプランナー
■専門性:★★★★★
■FP資格:★★★★★
■提案力:★★★★★
■経験値:★★★★★
■移動時間:移動なし
最もオススメな保険相談の相手です。
ファイナンシャルプランナーとは、審査機関が認めた有資格者であり、「家計のプロフェッショナル」です。
あえて分かりやすくたとえると「家計のお医者さん」でしょうか。
お医者さんにも、内科や外科と専門性があるように、ファイナンシャルプランナーにも保険の専門家がいます。
保険の専門家は、家計に関する相談も受け付けながら、その上で保険が必要かどうかも見極めてくれます。
また、複数社の保険商品を比較して提案してくれるところも魅力的です。
さらに、自宅まで訪問してくれて、相談料は無料なのです。
しかし、デメリットもあります。
それは「インターネット経由でしか見つけられないこと」です。
本当はもっと広くみんなが知ってもらえばよいのですが、保険FPの数は少なく、知名度も高くありません。
そのため、インターネットで見つけた一部のラッキーな人が独占して相談していたのです。
■関連記事:保険相談するなら独立系FPしかありえない?!
2位:大手保険ショップ
■専門性:★★★★★
■FP資格:★★★★☆
■提案力:★★★★★
■経験値:★★★☆☆
■移動時間:移動あり
「保険の窓口」や「保険見直し本舗」などのテレビCMで知名度が広まり、今では保険相談の窓口として定着しつつあります。
今回は残念ながら2位になりました。
1位の保険専門のFPとの差は、「FP資格の有無」と「移動時間」です。
が、メリットは大きく2つあります。
・保険ショップは全国各地にあるため便利
・複数の保険会社の商品が比較検討できる
また、他人を自宅に招くのが生理的に嫌な人にもオススメです。
デメリットは、利用機会の多い土日は混み合っていることも多く予約が必要な点です。
3位:インターネット
■専門性:★★★★★
■FP資格:調査した時間
■提案力:★★★★★
■経験値:調査した時間
■移動時間:移動なし
「上級者向け」であり「勉強家向け」ですが、インターネットでの保険相談(契約)は可能です。
「自分で調べて、自分で納得して契約したい!」
という人は、「価格com」、「口コミサイト」などで情報を収集しながら、自分に合う保険を探すことは可能です。
たしかに、納得度で言えば、最高の方法です。メリットは『納得感』でしょうか。
また、シンプルな内容の保険商品なら、そこまで勉強しなくても良いので、ライフネット生命などのサイトだけで契約してしまってもよいと思います。
しかしながら、無料で専門家に相談できるサービスがあるにもかかわらず、あえて何十時間もかけてイチから調べていくのはコスパの良い方法ではありません。
時間も節約し、納得感を得たいなら、やはり1位か2位の方法をオススメします。
4位:銀行
■専門性:★★★☆☆
■FP資格:★★★☆☆
■提案力:★★★☆☆
■経験値:★★★☆☆
■移動時間:移動あり
金融機関の代表格の「銀行」でも、保険相談は可能です。
専門性は他の相談窓口と比べると劣りますが、銀行はお金のプロですから、資産運用なども合わせて相談できるのがメリットです。
特に、貯蓄型保険と呼ばれる、貯金と保険を組み合わせた商品について、学びたいときは銀行はオススメです。
なぜなら、貯蓄型保険で運用するか、銀行の他サービスで運用するか比較することができるからです。
■参考:Q.銀行などによる「窓口販売」とは?|公益財団法人 生命保険文化センター
5位:保険会社専属の販売員/郵便局
■専門性:★★★★★
■FP資格:★★☆☆☆
■提案力:★☆☆☆☆
■経験値:★★★☆☆
■移動時間:移動なし
認知度、人数は最も多いのですが、残念ながら順位は、郵便局と並んで最下位です。
専門性はありますが、販売員の離職率は高く、なかなか定着しない為、FPの資格を持っていない人、経験値の低い人が多いのです。
もちろん、ベテランやトップセールスになると経験値も高く、FPの有資格者であることもあります。
が、極々少数派ですし、探すのが難しいです。人気の人たちは忙しいです。
保険会社専属の販売員に相談をするデメリットは、自社商品しか提案できない点です。
いくら他社商品の方が優れていると知っていても、提案することは許されません。
また、保険業界には、悪しき習慣があります。
悪しき習慣とは、営業ノルマ、フルコミッション(契約件数よってお給料が決まる)の仕組みです。
いまだにほとんどの保険会社で問題視されている「押し売り」や「しつこい営業」は、この仕組みが元凶と言っても間違いないでしょう。
なお、すべての人が、悪しき習慣に染まっているわけではありません。
もうすでに十分な実績のある一部の人たちは、心に余裕があるので、「押し売り」や「しつこい営業」はしません。
なので、もし相談するなら、実績のある人たちに依頼することをオススメします。
まとめ
いかがでしょうか?
誰に保険相談すべきかをご理解いただけますと幸いです。