主婦にとって家計の悩みはつきものですが、最も悩みとして重いのが、
「貯金ができない私って、主婦としてどうなの?」
という自己嫌悪です。
でも、安心してください。
貯金ができないのはあなたがズボラな訳でも、サボっている訳でもありません。
理由は簡単で、貯金をするためのコツを知らないだけです。
今回の記事では、貯金ができない、あるいは貯金がうまくいかない人の特徴を挙げ、それぞれの対処法を書いていきます。
なお、対処法は、やろうと思えば誰でもできることしか書いておりません。
ぜひご参考ください。
貯金ができない主婦の4つの特徴
私は元生命保険の外交員として、多くの家庭の家計を見てきました。
その中で、貯金ができない主婦の4つの共通点を見つけたのです。
・貯金の必要性が明確になっていない
・貯金の原理原則を理解していない
・家計の収入と支出を把握していない
・変動費の節約しかやろうとしない
このたった4つについて、私が丁寧に説明をして、実際に対策をしてもらえば、必ず貯金ができる体質に変わっていました。
「わたしは家計についてなんとなく知っているようで、何も知らなかったです」
と反省している人が多くいました。
でも、それも無理はありません。
なぜなら家計に関することを教えられてきた人は極少数だからです。
小学生から中学生の義務教育でも、あるいは高校、大学の勉強でも「家計」という科目は存在しなかったはずです。
昔はサザエさんの家庭のように2つの家族が一緒に住んでいたので、家計について教えてもらうもありましたが、今はそういう家族の方が珍しいので学習機会もありません。
なので、家計の基礎的なことも理解していないのは、むしろ当たり前なのです。
ご安心ください。
貯金の必要性が明確になっていない
人は自分にとって必要性を感じないことはやらない生き物です。
たとえば、
・お腹が空く(ご飯を食べる必要性を感じる)→ご飯を食べる
・眠気が来る(睡眠をとる必要性を感じる)→寝る
です。
逆に、お腹いっぱいのときにはもう食べれないですし、死ぬほど寝た後はすぐに寝れないですよね。
では、あなたは貯金の必要性を感じていますか?
すぐに必要性が頭に浮かんだ人は、思いつくままに言葉にして書き出してみてください。
また、言葉のあとに自分の感情も言葉にしてみてください。
・将来への不安(危機感)
・海外旅行に行きたい(ワクワク感)
などです。
なぜ書くのかというと、人は言葉を書いて頭の中から出してあげると、その分、他のことを考える余裕ができるためスッキリするのです。
おそらくこの記事を読んでいる方は、貯金ができないことへの不安を感じて頭がいっぱいになっているはずです。
なので、まずは言葉を書き出して、スッキリしてください。
次に、書き出した言葉の中から、一番必要性を感じているものを選んで、印をつけてください。
丸で囲んでもいいですし、チェックをつけてもよいです。
この必要性はあなたが行動するときの明確な理由付けになります。
節約で大変なときや忙しいときに
「なんでわたしはこんな大変なことをやってるんだろう…」
と目的を見失うことがあります。
そんな自分を支えてくれるのが必要性です。
たとえば高校球児が毎日厳しい練習を頑張れるのは「みんなで甲子園に行きたい!」という必要性を毎日声に出して思い出しているからに他なりません。
なので、まずこの必要性を明確にしておくのです。
貯金の原理原則を理解し、実行していない
貯金ができるかどうかは、誰でもわかる超シンプルな公式によって成り立っています。
収入(入ってくるお金)−支出(出ていくお金)=貯金
つまり今よりも貯金を増やすには、収入を増やすか、支出を減らすかの2択になります。
これ以外の方法はありません。
「いや、そんなの知ってるよ」
という方は、理解はしているけど、実行ができていないのです。
物事は理解しているだけじゃ無意味です。実行しなければ何も変化しません。
実行ができていない人の理由は2つです。
・やろうと思わない
・やり方がわからない
やろうと思わない原因は、前述した「貯金の必要性が明確になっていない」がほとんどです。
その一方で、やり方がわからない人には、次の章で最初のステップについてお伝えします。
家計の収入と支出を把握していない
先に結論を言います。
家計簿をつけないとあなたは貯金ができません。
なので、まずは必ず家計簿をつけてください。
私が保険の相談員をしていたとき、
「あなたは家計簿をつけてますか?」
と聞いて、つけていないと答えた人のほとんどは、 貯金に不安を抱えていましたし、実際に貯金できていない人がほとんどでした。
逆に家計簿をつけている人の中で、貯金に不安がある人は10人に1人くらいでした。
しかも、その方はプロの目から見ても十分なくらいの貯金があるにも関わらず不安なっているだけの心配性な人でした。
つまり、家計簿をつけているか、つけていないかで、貯金がたまっているかどうかは、おおよそわかります。
ちなみに、家計簿をつけているのに貯金がたまっていない人は、自己投資にお金をつぎ込んでいることがほとんどでした。
つまり意識的にお金を使い、後からリターンがある(収入が増える)ことを狙った状態で、やりくりしていたのです。
最後にポイントをまとめますが、貯金ができないで悩んでいる人は、まずは家計簿を作ることから始めてください。
前章の貯金の原理原則にも通じますが、収入と支出を把握するには家計簿をつけるしかありません。
毎月やっていくと、何が原因で出ていくお金が多くなったのか、どこにムダがあるのか、どこが改善できるのかのポイントがわかってきます。
やらない手はありませんよね。
「でも、前に家計簿に挑戦したけどら1ヶ月も持続できませんでした…」
という人もいるかもしれませんが、ご安心ください。
家計簿を入力するのが面倒な人の手助けになるようなアプリがたくさん出ています。
これなら3日坊主の人でも、余裕で家計簿を持続して作れます。
なぜなら初期設定を3日以内に完了してしまえば、アプリが動いている限り、ほぼ自動的に家計簿が作られるからです。
ちなみに設定にはどれだけかかっても1日以内で終わります。クレカとか口座を作るのも今なら2日もあればできます。
なので忙しい人も、三日坊主の人も余裕ですよね。
テレビCMでも放映されている『マネーフォワード』は私も使っています。超オススメです。
変動費の節約しかやろうとしない
節約に失敗する人のほとんどは、毎月出ていくお金が変わる『変動費』を節約しようとします。
変動費の代表例は、『食費』、『交遊費』などがありますが、これらを節約するのは難易度がかなり高いのです。
なぜなら節約しようとすると「我慢しなきゃいけないこと」や「手間になること」が増えるからです。
食費を削るためにランチをお弁当に変えたら、お弁当を作る手間が増えますよね。
交遊費を減らすために遊ばないことを続けたら我慢が増えます。
この結果、どうなるか?
ストレスが増えてイライラし、いずれ感情が爆発します。
そして最終的に、大きなストレスがかかった時点ですべてが終わります。
「もういや!無理!」
と今まで我慢していたものをすべて解消すべく、外食が増え、遊びに使うお金が増え、と死ぬほどお金を使ってしまうのです。
で、結局、節約に失敗する。
私は節約しようと頑張っていた人をたくさん見てきましたが、毎回、このパターンで失敗してました。
たまに存在する節約大好きな人は、アレは節約を趣味でやっているので例外なのです。
節約好きなのは一般的ではなく、むしろ少数派なのです。
なので、節約できない自分と比較して、自分を責めてはいけません。
では、どうすればストレスなく、我慢もせず節約できるのかというと、変動費ではなく固定費の節約をすればいいのです。
家計の固定費とは
固定費とは、毎月同じ金額を支払っているものです。
たとえば、家賃や家のローン、車のローン、生命保険、スマホ代・インターネット代、スポーツジム代、定期購読雑誌、水道ガス光熱費など、多い人はたくさんあると思います。
これらはたった一度だけ見直して、節約に成功すると、あとほったらかしでも毎月勝手に節約し続けてくれます。
ストレスも我慢もありません。なので三日坊主の人も絶対に成功するのです。
みんなこの事実を知らないので、節約に失敗するのです。
「固定費でも節約できるのとそうじゃないのがありそうだなあ…」
と思った方はまさにその通りです。
まずは固定費を書き出して総点検していくのです。
「これは見直しできる、できない、わからない」とつぶやきながら、固定費を一つ一つ見ていくのです。
で、「できるもの」はすぐに見直し方法を調べて実行するだけ。
「わからないもの」も節約する方法をネットで調べてみましょう。
たとえば『スマホ 節約』と検索すると、格安スマホで毎月3000円以上も節約できた例もたくさん調べることができます。
この記事にたどり着いたように、いろんな節約法を検索してみてください。