
私のかつてのお客様の中には、自分から
「がん保険に入りたい」
と志願される方が多くいました。
だいたいのお客様が、身近にいる大切な人が、がんになってしまい、その闘病生活を目の当たりにしています。
特に、がんのことが気になり出す、40代の方が多いです。
闘病生活がとても苦しいものだということを知ってしまっただけあって、(失礼かもしれませんが)”感情的”になっている人がとても多くいらっしゃいます。
しかし、一度、冷静になって考えてみてください。
あなたに必要ながん保険はどれでしょうか?
感情的なお客様は、保険の販売員にとっては、絶好のカモです。
コスパの悪いがん保険を契約させられないためにも、まずは一度、この記事を読んでください。
目次
がん保険の基本的な特徴
まずはがん保険の特徴について解説します。
特徴① 保障範囲
当たり前の話ですが、保障範囲は、がんに限定されます。
また、がんには、大きく分けて上皮内がんと悪性がんの2種類がありますが、悪性がんしか保障がされていないがん保険が多数派ですので、注意して下さい。
参考リンク:
上皮内がん(上皮内新生物/腫瘍)も保障されるがん保険
特徴② 入院給付金
がんが理由で入院した時に給付されるお金のことです。
入院の日数に制限があったり、無制限の場合もあります。
特徴③ 手術給付金
がんの手術をした際に給付されるお金のことです。
特徴④ 外来治療給付金(重要)
がんで一定の期間入院したのちに、通院時に給付されるお金のことです。
特徴⑤ 診断給付金(重要)
がんと診断された際に給付されるお金です。
複数回給付されるものや単発で終わるものなど、いくつか種類があります。
特徴⑥ 契約から90日間は保障されない
いくつかの症状が出始めており、がんだと予感していた人が、駆け込みで加入することを防ぐためのルールだと言われております。
がんは早期発見、早期治療が必要なので、無理して90日間我慢してはいけません。
なぜ、がん保険が必要なのか?
そもそものお話ですが、なぜ、がん保険は必要とされているのでしょうか?
がんによるリスクは次のように考えられています。
①長期入院による費用のリスク
厚生労働省のは発表によると、がん治療の入院日数の平均はおよそ23.9日とのことです。
これを長期と捉えるかそうではないと捉えるかは人によって違いますが、金額で換算すると、平均でおよそ25万円前後の治療費(3割負担ベース)でかかるそうです。
当然、がんの種類や、進行度、治療法によって、これ以上の費用がかかるケースもあります。
②先進医療による費用のリスク
先進医療とは、保険適用外の医療行為のことを指します。
高額なものでは百万円の単位の値段となり、また、保険適用外のため、全額自己負担となります。
③通院治療による費用のリスク
がんは、再発の恐れがある病気ですので、経過観察のために定期的に検査を受けます。
通院には、多大な時間と交通費が消費されていきます。
④緩和ケアによる費用のリスク
末期状態のがんの場合、精神的にも肉体的にもツラい治療ではなく、なるべく痛みがないようにツラくないように、余生を過ごすという考え方があります。
私のお客様では、疎遠になっていた知人に会うための旅費として考えている人もいました。
まとめ
最近のトレンドとしては、がん患者の傾向として長期的な入院治療よりも通院治療の方が多くなっているため、③のリスクに備える商品が人気です。
また、診断給付金の額が高ければ、リスクであるすべてに備えるためのまとまった貯蓄となるため、診断給付金の金額も押さえておきたいところです。