私が保険の外交員だった頃、お客様に
「おたくの会社では、上皮内ガンも適用になるガン保険はないの?」
と聞かれました。
私が勤めていた保険会社では、適用外の商品しかなかったため、
正直にないと伝えたところ、
「それでは、あなたのところのがん保険はいりません」
と断られてしまいました。
しかし、そこからお客様を説得し、
自社のがん保険に入ってもらったことがあります。
なぜお客様は自身の考えを変えたのでしょうか。
私が次のように説明したからです。
上皮内がんとは
上皮内がんとは、別名「上皮内新生物」や「上皮内腫瘍」と呼ばれているもので、
がんが上皮内(粘膜層)にできており、
間質細胞に侵食していない初期状態のがんのことを指します。
このがんは、いわゆる悪性と呼ばれるものではなく、
適切なタイミングで適切に治療をすれば、
再発や転移の可能性は限りなく低いと言われています。
ちなみに、治療後の3年後生存率は、ほぼ100%というデータがあります。
上皮内がんになったらどれくらいの費用がかかるのか
上皮内がんは、ただのポリープです。
数日間の入院および手術で終わり、かつ、再発する可能性も低いため、
がん保険の存在意義(長期に渡り、高額な治療費を払うリスクをまかなうもの)に反しているわけです。
そんな、ただのポリープのために、
そのリスクを上乗せされた保険料を払う必要があるのでしょうか?
私は断言します。ないです。
上皮内がんを含むがん保険に騙されないで
「上皮内がんも保障の範囲内だよ。お得だよ」
という一方的な営業トークには騙されないでください。
正しい知識を身につけ、保険を選びましょう。
当然ながら、私の書いた、この記事も深く疑ってください。
それであなたなりの答えを見つけてください。