保険の業界にいた者として、正直に告白します。
かつて保険相談の窓口は「最悪な選択肢」しかありませんでした。
しかし、「ほけんの窓口」や「保険見直し本舗」のテレビコマーシャルのおかげで、
「保険相談は『保険ショップの窓口』で出来るのか」
ということを全国の人々が知ることができました。
保険ショップが登場するまでの間、保険業界のイメージは最悪でした。
なぜか?
毎年、春なると新人社員を狙って保険のおばちゃんたちがオフィスの周りに現れます。
「ねえねえ、あんた保険に入りなさいよ。もう社会人なんでしょ」
と半ば強引によくわからないまま保険を押し売りされることが全国各地で繰り広げられていました。
あるいは、いきなり自宅に押しかけてきて、
「生命保険の説明をさせてください」
と他人の生き死にの話を、配慮せずに喋り倒してくるセールスマンも存在しました。
保険ショップの認知度が広がるまでは、私たちの保険相談の窓口の9割以上は、各保険会社の販売員。
そして、必要性を感じていないのに押し売りしてきたり、恐怖心をあおって無理やり必要性を作ろうとする販売員もいました。
だから生命保険は、本当は大事なものにも関わらず、世の中の大多数の人から、
「保険は最悪だ…」
と思われてたのです。
その一方で、保険ショップはこちらから出向かないと営業を受けられません。
なので、必要性を感じていない人は押し売りされることはありません。
また、保険ショップは複数の保険会社の代理店をしているので、同じ条件で「比較」も可能。
保険は住宅の次に高額な買い物ですから、比較しないなんてあり得ません。
でも、保険ショップが登場するまでは、比較しない人がほとんどでした。
なぜなら、各保険会社の専属の販売員は、自社商品しか売れないため、
「保険なんかどこから契約しても同じよ」
と嘘をついていたからです。本当はそんな訳はないのに…。
比較しない人は、保険屋の言いなりにならざるを得ません。
なので、無理やり高額な保険の契約をさせられている人も多く存在していました。
しかし、世の中はさらに変わりました。
今となっては、「保険ショップ」よりも優れている保険相談の窓口があります。
私は元保険のプロです。今は保険業界から離れましたが、業界の表も裏も理解しています。
そこで今回の記事では、「保険相談の窓口はどこがいいのか」を元プロの目線で中立的に解説していきます。
保険の必要性を少しでも感じている方は、ぜひご参考ください。
目次
保険相談の窓口の基本的な選び方とは
結論から言うと、保険相談の窓口は、次の5つのポイントで選ぶべきです。
【加入時に役に立つ窓口の基準】
1.無料で手軽に利用できるか
2.複数の生命保険会社の商品を比較ができるか
3.各家庭に最適なオーダーメイドができるか【加入後に役に立つ窓口の基準】
4.万が一のとき、請求の手続きを手伝ってくれるか
5.経済状況によって最適な保険の見直しができるか
保険相談の窓口は「入口」と「出口」の両方で選ぶべき
あえて加入前と加入後で分けました。これには明確な理由があります。
多くの人は、
「加入するための窓口(入口)が大事」
と誤解しています。
無理もありません。
生命保険は契約したら安心を覚えてしまうので、契約するまでが大事だと錯覚してしまうのです。
しかし、絶対に忘れてはいけないのは、万が一のときに請求するための窓口(出口)です。
なぜなら生命保険は「いざというときに請求しなければ無意味」だからです。
私が「請求漏れ」を防いだエピソード
私が保険の販売員をしていたときでした。
お客様に定期訪問していた際に、請求漏れを防いだことがありました。
お客様と何気なく世間話をしていたときに、
「そういえば、最近、イボを切ったんですよ」
とお客様に言われました。
私が
「イボですか?どんなイボですか?」
と聞くと、
「なんだっけな?病院の先生に切った方がいいって言われてね」
とお客様。
私はお客様にガン保険の請求ができる可能性を感じていたので、色々と質問していくと、「上皮内ガン」と呼ばれる良性腫瘍の切除をしており、ガン保険対象内の手術をしていたのです。
病院の先生が「イボのようなもの」とオブラートに包んだのは、「患者を不安にさせないため」なのはわかっていました。優しい方だったのでしょう。
たしかに上皮内ガンは良性のガンなので、早めに切除すれば、ほとんど悪化しません。
しかし、がん保険に加入しており、毎月の掛け金を支払っているのに、私が気がつかなければ、もう少しで請求漏れになるところでした。
このように、何気なくお客様と会話できる「出張訪問」のタイプの窓口が、保険相談の出口として活躍できることがあります。
よって、一概に「保険ショップ」が有利とは言えないのです。
加入時と加入後のサービス品質が最高な保険相談の窓口はどこ?
結論から言うと、「保険のファイナンシャルプランナー(FP)」が1位です。有名な「保険ショップ」は2位です。それ以外は、ハッキリ言って、論外です。
「保険のFP」は、インターネットのマッチングサービス経由じゃないとなかなか出会えないレアな存在なので、一般の人には知られていません。
が、「保険ショップ」の優れたメリット、
・必要な時にしか生命保険の提案をしてきません(押し売りされません)
・複数の保険会社の商品を比較提案してくれます
を合わせ持ちながら、さらに、
・国家資格のFP資格を保有(FP=家計のお医者さん)
・自宅まで訪問してくれるので、移動の負担もない
・無料の保険相談とアンケートに回答しただけでお得なキャンペーンがもらえる
・生命保険の出口対策「請求手続きの支援」や「管理の補助」もしてくれます(人によりますので要確認です)
といったメリットもあるのです。
こうして特徴を並べてみても、保険のFP以上に優秀な保険相談の窓口を私は知りません。
なお、デメリットもあります。
初回相談は「インターネット経由」でしか出会うことができない点です。
保険のFPはかなりレベルの高い人なので、そもそも「絶対数が少ない」のです。
なので、実は、インターネットで発見した一部のラッキーな人たちが独占している状態なのです(この記事の読者さんはラッキーです)。
加入時の窓口は2つ以上で比較した方がいい
ここだけの話、保険FPの中にも自分勝手な人がいます。
保険FPは「相談料が無料」の代わりに、契約した保険商品の保険会社から『契約手数料』を受け取っています。
そのため、契約手数料の高い商品をゴリ押しする人も、中には存在します(ほとんどの人はそうじゃないですが、一部はいるのです)。
そんな保険FPから自分を守るには、やはり「比較」しかありません。
保険相談の窓口を2つ用意し、それぞれの提案を受けてください。
「あの人よりもこっちの人の提案の方が私にとってトクだなあ」
と比較することで、正しい審査基準ができます。
比較しなければ相手の提案通りにさせられてしまうので、オススメしません。
なので、必ず「新規加入」や「見直し」の際は、2つ以上は窓口を用意しておくべきでしょう。
保険FPに相談できない人もいる
残念ながら、「保険FP」の無料相談のマッチング審査に落ちてしまう人も存在します。
たとえば、
・キャンペーンだけが目当ての人
・保険相談をする気がない人(例:面談を短時間で切り上げたり、玄関先でパンフレットだけ受け取ったり、など)
・18歳未満や無職の独身者
・病歴などがあり、生命保険への加入が難しい人
などです。これは保険相談マッチングのサービスによって異なりますから、申し込みの前に必ずお読みください。
加入後の窓口サポートについて聞いてみよう
前述しましたが、保険相談の窓口は、加入前と加入後の両方が大事です。
特に、契約前は加入後のことは忘れてしまいがちなので、保険の契約をする前に必ず次のように質問してください。
・万が一のときに、保険の請求に困ったら、誰に相談すればよいですか?
・保険の請求の補助は受け付けてくださいますか?
・保険の請求漏れは、どのように防げばよいですか?
この3つに対して、適切な回答が用意されていれば、その人を信頼してもよいでしょう。
しかし、どれか一つでも答えが曖昧だったりした場合は信頼してはいけません。
ここは慎重に見極めましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
保険相談の窓口について理解を深めていただくことはできましたでしょうか?
また、最後に当たり前のことを言いますが、理解できただけ、あるいは、この文章を読んだだけでは「ムダな時間を過ごしただけ」になります。
ぜひ、次の行動に移してください。
おそらく、最後までご覧になった方は
・保険相談をしてみたい
・保険の見直しをしてみたい
だと思います。
必ずやりましょう。
今この瞬間に、保険相談の予約をしてしまってください。
後回しではダメです。
なぜなら、人は後回しにすると忘れてしまう生き物だからです。
必ず実行してください。そうすることで、必ずあなたのお役に立てることを確信しております。